3周目のお楽しみ

ゲームをやり込んでいくと、2周目や3周目に進むことで攻略要素が増えたり、道具が増えたりと新しい楽しみ方ができることがある。


サイクリングもそんな感じで、新しいステージや分野を開拓するのもいいけど、新しい道具を手に入れて今までのコースを走るのもなかなか楽しい。e-bikeは言ってみれば、2周目で手に入れたロケットランチャーであった。苦労してクリアしてきた峠を、アスリートと同レベルのタイムで駆け抜けられる、チート武器みたいな感じ。子育てとか色々ある上に、なまじ20年も自転車やってるせいで、行ける近場は知っているところばかりになってしまったが、これなら十分に楽しめる。


そして、3周目に向けて買ってきた自転車がこちらの…

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Carry Me

Carry Me。8インチ、極小径だ!!

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キックスケーターとCarry Me

妻のキックスケーターと並べてみればわかるが、ほとんどキックスケーターだ。
でもペダルとサドルがついてるもんね。妻はこの前キックスケーターで30kmくらい走ってきたとか言ってたが、距離的に例えると新宿→立川をキックスケーターでとかちょっと意味分かんないですよね。どんだけ片足スクワットするのかと。やっぱベダルとサドルは大事なのでは!?


さて、チェーンは工業用の、コマが細かい特殊仕様で、そのためにフロントが84Tとかとんでもない仕様を実現している。変速はない。キャリアを付けたので、オルトリーブのフロント用パニアバッグが取り付けられた。これなら十分な着替えと食料を詰めそうだ。


今日は納車祭ということで、家族と桂川を試走してみた。これがねー、意外と走るんですよ。キックスケーターとの比較だけど。小1の子供と走ると、ちょうどペースが合うのが良い。

子供とサイクリングすると、ロードレーサーはもちろん、BD-1も、Bromptonも、何に乗ってもペースを合わせて走るのが難しい。どんなに遅く走るように心がけても、背後においてきてしまう。私の気遣いが足りないのかもしれないが、それにしても自転車の走行性能が高すぎる。その点Carry Meはいい。わずか数kmのサイクリングロードを子供と一緒のスピードで走ってるだけで、こっちは割と一所懸命だ。河川敷を登る坂なんか現れたら大変だ。押して歩くしかない。でも大丈夫、妻子も押して歩いてますから。


そんな感じで5km走って満足したあとは、すぐに畳める。畳むギミックは、正直精度も出来もBromptonの比にならないが、まぁ小さくなるし、ガシャコンガシャコンしてることで小径マニアは楽しめるからいいと思う。
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そしてCarry Meは普通の自転車と違って、リュックサック型の輪行袋がある。これがいい。
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子供と輪行ツーリングに出かけると、必然的に子供の輪行袋を持つことになる。自分の輪行袋と、子供の輪行袋と、キャリアにつけてた荷物と、全部肩にかけようとすると腕の本数が足りなくなるが、1つリュックにするとこれが解決するのだ。


そんなわけで新しい自転車は、ゲーム3周目の経験者がレベル1の初心者と一緒に遊ぶがごとく、一度は遊んだサイクリングコースを勝手にハードモードで遊べるCarry Meになったのでした。もちろんこれで富士山登ったりとかすれば、ナイトメアモードを楽しめるんだろうが、それはそういう攻略が好きな人々に任せておこう。あと、自転車を始める人がこれを1台目に選ぶのは、最初からしばりプレイをしてるようなものなので、それもそういう攻略が好きな人以外はやめたほうがいいと思います。

いじょ。