晩春 京都散歩

4月に電車で京都へ行った時のメモがあったので貼ってみました。とめどなくてすみません。
このときは自転車がこちらになかったので、電車と歩きで移動しました。
Loroに行った話と前後しますが、なんか季節が変わると出番がなさそうだったので。


今日の目的は、京阪電車で京都に出てラーメンを食べること。あとは閑静なお寺の一つでも行ってこようかという感じである。京津線はなかなかドラマチックで楽しい。小さな電車は併用軌道で国道の上を走り、その後かなりのカーブと急坂を進みながら山を越えていく。知るも知らぬも逢坂の関、というあの逢坂山。カーブは急すぎると車輪が減るので、常にスプリンクラーで水がまかれている。この辺、あとで自分の足で確かめたが、なかなかの勾配がある。最後の峠区間だけはトンネルでクリアしているが。しかもこの電車のすごいのは山科から先は地下鉄になってしまうこと。路面電車だったものが地下鉄になるなんて、初めて見ましたわ。

で、三条京阪から出町柳へ。一駅だけ乗ったけれど、この京阪電車も素敵。特急の内装はいわゆるアルカンターラレザー。高級車の内張りに使うようなスエード調の合成皮革である。ポリエステルの微細な糸を用いて、動物のコラーゲン繊維に似せているのです。バイオミメティックマテリアルで(以下いろいろ化学の話を書いたけど削除!

出町柳からはまた、心温まる私鉄。叡山電鉄は1両(以下いろいろ電車の話を書いたけど削除!


修学院駅で下車後、東大路のラーメン屋「高安」へ。店が混みすぎていて、だいぶ並んでいる。しかも、並んでいる子供たちがガラスに張り付くようにして中を覗き込んでいる…これはなかなか食べているほうも気まずそうだ?(^^;;
3,40分も並んだだろうか、中に入るとおしゃれな喫茶店風の内装。カップルも多いのはそのせいか。牛スジラーメンとご飯・から揚げのセットを注文した。これで1000円いかないくらいだから結構安い。から揚げはかなり大きいものが三つ。ご飯で一食食べられそうな感じだ…こ、これ食べられるのかなぁ。ラーメンは鶏の出汁がそこそこおいしく、牛スジは大変うまかった。80点。から揚げは…悪くなかったけど余計であった(笑) 激しくカロリーオーバーだ(ラーメン食べておいてなんだけど)。

さて、腹がだいぶ膨れたところで曼殊院へ。詩仙堂へ登る坂の途中を左へ曲がり、細い道を抜けてさらにどんどん登っていく。市街地を過ぎると畑や山の緑に包まれる。空気が変わる。青空が広がって、小さな旅という趣になってきた。市街地が眼下に望まれるようになって、最後に林の中の境内に着いた。お化けの掛け軸やら、どの角度から眺めてもこっちを見てる(?)襖絵やら、そういうものでも有名な寺だそうな。

けどまぁ、そんなことはどうでもよくて。初夏にはまだ早い庭園を見ながら畳に座ってしばらく休憩した。あ、お化けの掛け軸は、昔先輩にだいぶ脅かされたけれどそんなに怖くは無かったですな。怨念というか、情念がこもっている感じはあったけれど。

坂を下り、バスに乗ったところで熟睡。京都の市バスは遅い。五条烏丸あたりでふと目が覚めると、周囲は疲れた観光客たちで満員になっていた。

次は罪を滅ぼすためにも、自転車で山を越えて行こうと思いつつ、新快速で帰ったのだった。

追記: →この前自転車で行きました。