能登ツーリング130km

さて、20代も残り2週間。カウントダウンが聞こえてきました。

正直仕事で修羅場ってるだけで終わっちゃいそうな気もしますが…


そんなわけで、先日の能登ツーリングの写真でも。
朝2時に起きて出発。北陸道をひた走り、目指すは能登空港。片道330kmあるのね。ツーリング始める前にこんな自走しなければならないとは。


7:30にスタート。



輪島を目指していくと、いきなりのと鉄道廃線跡に遭遇! 信号の支柱残ってるじゃん。


輪島の駅跡はなんか変な撮影スポットになっている。なんで昔のまま残しておいてくれないのか。「シベリア」とか書き足すな!


変なバス停シリーズその1。


変なバス停シリーズその2。白米? 米ですか?


はい、米です。見事な棚田がある。


だんだん道は荒涼として、山や丘と海しかなくなってくる。



パワースポット(笑) どーしてこういうことするかなぁ…輪島市よぉ。
トンネルとか海食崖とかさぁ、そういうのはそのままにしておこうよ。


この辺は塩田地帯。もうこの先にはコンビニすらない。


人気のない海沿いを飛ばすのは大変気持ちいい。



テトラポットと空。テトラってなんでこんなに素敵なアイテムなのかしら。



礼文島を思い出すような丘と海。最果て感が増す。


突端の岬は道の駅になっていた。細い急坂の先に灯台があるという。いつもどおりSPD靴で不安な足取りで登る。というか、すでにここまでで80km近く走っているので、上り坂はつらい。


待ち受けていたのは白亜の禄剛崎灯台。この辺から晴れて暖かかった。


この辺から腹が減ってきた。「次にコンビニか定食屋があったら食う!」と決めてから20km以上。全然ない。飲み物の自販機がたまにある程度。過去に鉄道の終着駅があった蛸島(たこじま)まで来ても全然ない!! やばい空腹感の中、気力で走り続ける。サロベツ原野かここは。

結局珠洲(すず)まで来た。廃線跡が分かりやすく残してある。

少し走って、超絶混んでるラーメン屋へ。
パートのおばちゃんがすごくパニックになっていて大変だった。(下のエントリ参照)


再び走りだす。途中廃駅を見つけた。鵜飼駅であった。全部残っている。すばらしい。


駅舎はバスターミナルになっているようだ。


あとは、一路国道バイパスに出て(珠洲道路っていうやつ)、能登空港を目指す。飯で力が出た身とはいえ、延々と繰り返される上り下りが大変である。車の事しか考えてない高規格道路だ。


降り注ぐUVもきつい。

自販機のところでジュースを飲みつつへばっていると、地元のオバーちゃん登場。
とりあえず世間話が始まった。激しく訛っていてなかなか聞き取りにくい。

「(標準語訳)うちのオジーさんが、最近になって免許取ったのよ。昔は持ってなかったのに、私も今じゃ腎臓が悪いから、車で街の病院まで連れていってくれるの。バスだとバス停が遠くてこのバイパスをずっと歩かないといけなくて大変でしょう?」

「うちのオジーさんは退職してから丘の上の鉄工所で働いてるのよ。その先の。知ってるでしょ?(知らないってば)」

「うちのオジーさんが鉄工のなんとかいう免許を取ることになったんだけど、若い者がまったく受からなかった試験に一発で合格してねぇ…」


ばーちゃん、あんたの話はオジーさんを中心に回ってるなぁ。まぁその年でラブラブなのはよいことだ。でもさっきから20分くらい経ってるからそろそろ解放してくれ。


坂を登ると、本当に鉄工所があった。そんな写真を撮っていると、野山からキツネが出てきてこちらを見ている。しっぽがふさふさだ。カメラを向けた瞬間に逃げられて残念。


そして最後、200m登って能登空港に到着した。最後の最後でダウンヒルがあって、今まで登ってきた標高がパーになるのではないかと何度も不安になったが、最後はそのまま下らずに着いてくれて安堵した。

妙に可愛らしい能登空港のロゴ。


出発ロビーと待合室で、別れを惜しむ人用の電話である。東京に行っちゃう大切な人と最後まで話をするため、なのだろう。ニクイ気遣いだ。


帰りは能登島の温泉「島の湯 ひょっこり温泉」で風呂→飯(とんかつ定食)→爆睡。
和倉温泉の対岸だが、こちらのほうが人が少なくて入りやすい、とは思う。そしてタオル+シャンプー+石けんつきで600円という良心価格。すばらしい。温泉は…ちょっと塩素臭いかな。施設も若干古いが全然問題ない。いいマッサージチェアもあるし。


眠気を覚ましたあと、北陸道をまた300km走って帰る。しかしさすがに眠い。ヤバい眠さである。北陸道は空いていて走り易すぎるせいで、もぅまぶたが落ちそう。行きに330km, サイクリングで130km, 風呂+食事のあと、という、最高に眠るのに適しているコンディションの中、ひとりで運転はちと無謀だったな。

敦賀の手前で眠気がピークに達し、このままでは死ぬと思いインターを降りた。
一般道で琵琶湖を半周して帰ろう。そうすればMT車はシフト操作もするし、眠くならないだろう。(しかし何が悲しくてこの時間から深夜の琵琶湖を走らねばならんのだ…(笑))

かくしてその効果もあり、無事高島まで来た。その先の湖西道路(バイパス)が…これがまた眠くて。1車線のバイパスを70km/hで走り続けるとまた恐ろしい眠気が。

で、また降りて一般道(略

結局帰ってきたのは夜の12時。家を出てから20時間後のことでした。
皆さんもひとりで頑張りすぎないように気をつけよう!(ぉ
うん。楽しかった。