5.虹を見た

帰り道のサイクリングは、まあ2kmで息子がキレまして。見かねた妻がおんぶ紐を使ったら泣き止んだ。一番安全なチャイルドトレーラーが嫌で、一番危険なおんぶ紐がいいのか。まったく。それからの8kmは楽しかった。すまないねえ、親のエゴで連れ回して…


このスタイルだと文句を言わない息子。

駅まで帰った後は、本日の宿「ナトゥールバルト」へ。ここは子供向けプランが充実してるのだ。その代わりちと高い。


プレイルームとか低めのベッドとか、オムツ取り放題とか、風呂上がりのアイス食べ放題とか、妻子が満足する企画満載の宿に2人を放置して、私は一人十勝岳温泉へ車を飛ばす。ありがとう子供向けの宿。アンパンマソでも見ててくれ。


雨上がりの十勝岳には虹が出ていた。

山を登って行くと、キタキツネが待っていた。まだ雨に濡れて乾いてないのね。


途中から勾配がきつくなり、14%に達した。サークルだろうか、たくさんのチャリダーが息も絶え絶えに登っている。一気に標高1200mへのぼりつめる。雨の後晴れたおかげで、雲海が現れた。

虹、キツネ、雲海。ここに来てご褒美が。北海道に来てよかったなあ。


十勝岳温泉は、鉄分多目で濃い。噴煙を上げる山と原生林を見ながら入る温泉は格別であった。隣でスマホYoutubeを見てるチャイニーズが気になったが。富良野はもうどこに行ってもチャイニーズから逃げられない。というか、こんな強い温泉でよくスマホ使う気になるな…



いい気分で山を下り、ホテルに帰り、機嫌の悪い子供とレストランへ。手足口病には困ったもんだ。…と、ホテルのスタッフが、羽根が動く折り鶴を持って子供を慰めに来てくれる。すげえ、さすが子供に優しい宿。普通のホテルのより2万も高いが、それで私含め家族全員幸せになれるなら、お金はいくらでも出すよ。


というわけで、今日の妻の名言。
「中国人輸送専用トロッコ」(チャイニーズ満載のノロッコ号を評して)