五島列島〜電気自動車で夢のビーチへ 編〜

五島列島はエコを推進しているらしく、レンタカー屋はたいてい電気自動車(三菱 i-MiEV)を貸し出している。
話の長いオバーちゃん(でもいい人)から、全然システマティックになってない貸出手続きを経て借り出す。
いやー保険手続きの話も傷のチェックの話もなんにもなかったんですけどね。そして教えてもらった運転方法が少し間違ってる、という。

i-MiEV, レンジをDに入れてアクセルを踏むと、キューンと加速する。スムーズに音もなく背を押される感覚。
無音のまま強大な低速トルクを感じる。新鮮だ。絶対的なスピードなんて出ないし、まぁ出さないのだが、これは面白い。
加速は1800ccのNA車ぐらい、という話だったけれど、普通のガソリン車はトルクバンドがそんなに下にはないので、実際の感覚は3000cc? ぐらい?
しかし加速を味わって喜んでばかりだとすぐバッテリーがなくなるので、あとはecoモードでゆるゆると。

クラウンでもここまで静かじゃないな、という無音のドライブが続く。リムジンですか。
雨の時、車のボディの下の面にアスファルトから水が跳ね返っている音が、タイヤノイズと聞き分けられるくらいの静けさ。
普段はツインスパークエンジンが吼えるのが楽しいが、静かに通勤するためだけにこういうのも悪くない。
通勤以外では実用にならない、という問題もある。距離と充電ポイントの位置が確実に分からないと、すぐバッテリーが切れるからだ(夏場だと110kmかそこら)。

さて、ドライブで向かった先はビーチ。島でいちばん有名な高浜海水浴場へ。

砂、白い! 海、水色!

遠浅の海はどこまで歩いてもずっと足がつく。足の先まで見えるクリアな海水。
その中を、白い魚がついついっと泳いでいくのが見える。防水カメラとシュノーケルを駆使して追い回す。わーい。

これ、水深1.5mくらいあるんだぜ…

わーいわーい。

…あれ?
魚を追ってる間に、潮、満ちてきた?

ビーチに帰ると、渚からはるか遠くに置いてあったはずの荷物が水没している。ぎゃー。
iPodが塩漬けにっ。なんか水色とか黄緑とかの成分が溶けだしてるぞ。これはひどい
ゼロハリバートンの革財布も塩漬けにっ。


↑ひたひたと満ちる潮。

遠浅は浜の勾配がゆるいってことだから、水位が上がった時の水面の動き幅も大きいということを、
…その日私は知りました。

江ノ島ではそんなことないですね。あ、意味通じませんか。そうですね。

まぁそんなわけで、客で溢れる沖縄リゾートとかに飽きた人(私は沖縄も好きですが)、島時間をゆったり過ごしたい人、
小さい飛行機や電気自動車でキュンキュンしちゃう永遠のお子様な人とかは、五島列島で夏を楽しめばいいんじゃないかと。


追記:
五島牛霜降りはすごく美味しい。近江牛松阪牛ではン千円するだろう質の肉を、地元のスーパーでは1000円以下で売ってます。ぜひお試しを。