Somewhere

珍しく洋画の話題。
ソフィア・コッポラ監督の最新作「Somewhere」がDVDレンタル開始してたので、借りてきて鑑賞。

噂で、フェラーリF360モデナ(欲しい!)が作中で重要な役割を果たす、とか聞いてたので密かに期待しつつ再生してみた。


自堕落に車を乗り回し、女も取っ替え引っ替え乗り回し、金だけは余ってた役者の男が、別れた妻との可愛〜い一人娘との束の間のプレシャスな時間を通じて、その絆に気づき、成長する話でした。
つまんなそうな主人公の怠惰な日常を延々と流された後、娘との日々が優しく描かれるのが対照的。


冒頭では、延々と同じ所を走り続けるだけのフェラーリから物語が始まる。
娘との時間が終りを告げようとする頃、車は主人公に降りろというかのように故障する。
最後に、滞在先のホテルでのダメ生活に終止符を打った主人公はアメリカの荒野で一人フェラーリを止め、自分の足で歩き出す。
この、エンディングテーマに入ってくところの演出には、なかなか舌を巻きました。あんまりネタバレしすぎてもアレなので書かないけれど。


要するに、F360は主人公のだらしない日々の象徴として記号的に使われていたわけですな。おいおい。
そして、このイタリア車が劇中でまで故障しちゃうことにびっくりですよ。(ぉ


まぁそんな感じ。ちょっと切なく優しい気持ちになりたい人にはいいのではないかな。車好きに向くのかは…どうかね?(^^
あと、あまりにゆっくりしたテンポで進む、逆に言えば退屈な映画でございます。このあとにテレビで写ったエイリアンVSプレデターに動体視力が付いて行かないくらいでした。



※主人公の下半身がだらしないので、映画もR指定になっちゃってます(最後にクレジットが出るまで知らなかった)。子供は見ちゃダメ。