2.絶景の丘を走る
美瑛といっても東京23区位広いから、サイクリングするコースもいろいろだ。
観光でメジャーなパッチワークの道とか、なんとかの木とかは、昨日の流れからしてチャイニーズで溢れてるんだろう。じゃあ、線路の逆側の「就実の丘」に行ってみよう。
美瑛農協の「美瑛選果」で、しこたま御飯とおやつを買い込んで来た妻は、サイクリング先で食べるのを心待ちにしているご様子。
息子はさっきまで爆睡してたせいか、目覚めて割とご機嫌だ。
トレーラーに乗せたら相変わらず泣いたが、すぐに周りの風景をくりくりと見回している。これなら行ける…!
就実の丘への登りはきつい。トレーラー+息子+荷物で軽く30kg、私と自転車で100kg。
妻がさっさと登るので、恐らくそこまでひどい坂ではないのだろうが、普段の運動不足もあいまって、心拍があっという間に上がる。ぜはー。
壮大な景色が広がっていた。
一面のビートや麦の畑が、はるか向こうまで続いている。そして誰もいない。
農家の敷地に入らないように、敷物を広げて昼ごはんにする。
妻が調達して来たフライドチキンも、パンも、トマトのシロップ漬けも、実にうまかった。息子の機嫌がいいだけでこんなに状況が変わるとは。
そこから、絶景ロードを走ること数キロ。
中標津みたいに一直線にアップダウンする道を下り、旭川空港方面へ。
空港の手前から千代ヶ丘駅に下る。この雄大な道は実にいい。
忙しくて仕方なくても、旭川空港まで大阪や東京から飛んで、数時間走り回って帰る(日帰りか一泊)だけでも満たされそうだ。
線路沿いに北美瑛まで戻る道では、子供はずっと熟睡していた。風が涼しくて、ゴトゴトゆられてるうちに眠気に負けたのだろう。
今日は20キロぐらいしか走ってないと思うが、満足度の高いツーリングであった。