三重ダムドライブ

今日はいい天気。愚息をルーテシアの後ろに乗っけて、久々のダムドライブへ出発である。
あまり車で東京方面に行かなくなってから、新名神も使う機会が減っていたので、なんだか新鮮。こんなに周りのペース速かったっけ。

ひとつ目のダム、というか堰は、長良川河口堰。社会科の教科書で見た輪中地帯にある、長さ600mを超える巨大な堰だ。

新しいボールを持ってご機嫌の息子を連れて堰へ。「アクアプラザながら」という資料館の守衛所でダムカードをもらう。

その後堰の上の管理用道路でボール遊びをしたり昼飯を食べたり。一般車が来ないので、安心して遊ばせられる。

しかし河口はいいですな。この開けた風景。水と空。実に癒される。普段ちまちました仕事ばっかりやってるしなぁ。

さて、飯を食ったら息子が気持よく脱糞なさったので、おむつを持って再びアクアプラザながらへ。おむつ交換して、次のダムへ出発だ。

次は伊坂ダム。この辺のダムはアースダムばかりで、ため池のすごいやつという程度のものが多い。今回はアースダムと堰以外は巡らない予定である。
桑名の街を抜けて「伊坂ダムサイクルパーク」という公園へ。どうやら、レンタサイクル等の設備のついたサイクリングコースになっているらしい。駐車場の空きが殆ど無いほど賑わっている。ダム+サイクリング。私のためにあるような公園じゃないか。

小石を拾って喜んでいる息子の横で、レンタサイクルコーナーでダムカードをゲット。ここは伊坂ダムと山村ダムの2枚がもらえる。

さて、次は四日市から湯の山温泉方面へ行き、「菰野調整池(こものちょうせいち)」へ。畑の中から鬱蒼とした森を抜け、特殊舗装の道を上がっていくと、そこは別世界のような静かな池であった。

御在所岳や周囲の山々と森と、水鳥の住む綺麗な池の風景が、心に沁みこむようだ。沁みこむって漢字は、さんずいに心。まさに心に水がしみこむ様子を表しているのでは。
ここでもらえるダムカードは3枚。打上調整池、中里ダム、菰野調整池である。(もらうには条件があるので、ホームページ等参照)
管理事務所はこんな感じ↓。ダムカードの常で、インターホンで係員の人を呼び出して、持ってきてもらう。

息子はここに来る前に車で寝てしまったので、車内ですやすやしている。帰ろうとすると、隣に止まっていた車の老夫婦に声をかけられた。

「横山行ったか横山?」と爺さん。

「え?」と私。

「横山だよ、横山ダム」

岐阜県揖斐川水系の横山ダムのことか! 分かるかそんなの! と思っていると、爺さんがおもむろに横山ダムのダムカードを取り出して私にくれた。

話してみると、北陸のダムカードを全制覇して、東海を行脚しているところなのだとか。

ダムカードはネットでトレードしてる奴とかいるけど、やっぱり自分で行かないとダメだよな、現地で貰わないと。」と爺さん。
さっき現地に行ってすらいない横山ダムのカードを本人からもらった私としては、なんとも答えようがないし、それより爺さんさっきから食べてる炊き込みご飯をすごい勢いでボロッボロこぼしながら話しかけてくるのが気になって仕方がない。昼に弁当の炊き込みご飯おにぎりを、すごい勢いでボロッボロこぼしてた自分の息子(1歳9ヶ月)が想起されて仕方がない。

横にいた婆さんがおっとりと言うことには、

「この池はとても綺麗でいいわよ、堤体(ていたい)の上を歩いてご覧なさい」

うむ。同意するが、「堤体」とかいう言葉が普通に出てくるあたり、そんじょそこらの老女でないことは明らかである。夫婦揃って筋金入りである。きっと自宅のお茶の間は「管理事務所」という看板が掲げてあるに違いない。

最後に爺さんいわく、

「最近、瀬田川洗堰でダムカード配ってるぞ」

とのこと。なんだって。大津市在住の頃からダムカードを集め始めて、滋賀から順番に集めていったのに、大津市で新しく配っているだと。ありがたい情報だ。帰りに寄ろう。

再び出発して、熟睡した息子を乗せて滋賀へ。瀬田東で降りて瀬田川洗堰の横のウォーターなんとか琵琶(えーとなんだっけ。ウォータープラザではないことしか覚えてないな)でカードをゲット。目が覚めた息子がなんだかカードをほしそうにしたので、受付の人が2枚くれた。

帰りはそのまま石山から京滋バイパスに乗って、あっという間に大阪に帰宅。途中でガラの悪いレクサスのおっさんに煽られたりして不快であったが、…なんでレクサス乗りって自己中なおっさんや老人が多いんでしょうな。高級車の中では一番ひどいよ。

まぁいいけど。

というわけで、今日はわずか6時間半で8枚ものダムカードをゲットするという一日でした。菰野調整池はきれいだったし、息子も終始楽しそうだったし、よかったよかった。今のところ私の中で、三重県の1位は昔行った青蓮寺ダム。あの美しいアーチは圧倒的だった。残りまだ行けてない三重のダム(3箇所)の中に、もっといいものがあるといいな。