滋賀ぐるぐる

昼までは家で仕事。
滋賀で走ってる気動車など乗ってみようかと思いたち、寒い中なんとなく出掛ける。
普段田舎では車しか使わないし、電車なんて新幹線に乗り継ぐときぐらいしか使わないので、たまにはいいかなと。


ちなみに今日は携帯もカメラも、昨日バレーボールのVリーグを見に行ったとき(楽しかった!)に乗った自転車のバッグに忘れてきてしまったので、カバンには小説と財布しか入ってませんでした。ので写真はありませぬ。


さて、新快速で京都へ向かう。途中同僚にばったり会った。
「これから先斗町へモツ鍋食いに行くんだ、一緒に行こうぜ」と誘われ、もうモツ鍋でもいいかと思ったが…、今思えば彼らについてモツ鍋に行っておけばよかった。(ぉ


京都から奈良線で木津、そこから加茂へ。加茂で45分停車したので、その間に「Another」の上巻を読破。寒いので待合室に入ったが、中にはすごい加齢臭の爺さんが激しく咳をし続けていて、これはこれで辛い。


加茂からキハ120の亀山ゆきに乗車。関西本線は山の中を抜けていく。伊賀上野とか月ヶ瀬口とか、この辺は車でも道が狭いところが多い。特に南北の交通が酷い。
気動車は新しいだけあって、なかなかよい加減速をする。窓を塞いでトイレを増設?してあることで、この形式の弱点を克服しているのかな。よく知りませんが。車内が割と混んでいて、採算取れそうな感じ。よいことだ。


そして柘植に到着すると、京都からの折り返し列車が完璧なタイミングで向こうの線路から現れて並走してきた。すごい定時運行である。この京都行きに乗り換えて貴生川へ。


で、この115系がすんごい振動で。もうぶっ壊れるか脱線するかとハラハラするような上下動で。初めて乗ったが、草津線酷い。この辺で日が暮れた。

貴生川では30分の待ち合わせで信楽高原鐵道に乗車、二冊目の本を7割くらい読む。紫香楽宮跡までの駅間が長いことに驚いた。初乗りが390円というのも頷ける。東葉高速鉄道の初乗りと違って納得できる。こちらもほぼ満席で、意外であった。


漆黒の闇を抜けると信楽に到着。ここは車でも自転車でも来たが、鉄道での到達は初めてだ。
次のバスは…と。30分後か。大学四年の時の研究室の秘書さんが信楽出身の人で、帰郷するたびにゆず味の八つ橋のようなお菓子を買ってきてくれたのが思い出される。皮は葛でできていておいしい。あれ、買えるかしら。


…と思ったが、駅の売店は閉まってるし、周りには何も無くて、歩いておみやげを買いに行けそうにもない。
そして待合室は寒く、30分も待つのは厳しい。


というわけで、ホットレモンの暖かいドリンクを買って、ゆずっぽい味に妥協しつつ震えながら本を読む。うーん、なにしてるんだ俺は。


そして18時44分、1人だけ客を乗せた帝産のマイクロバスが軽快にやってきた。暗い細道をひたすら、すれ違ったり後続車に譲ったりしながら田上車庫へ向かう。すごいなぁ。

最後まで結局誰も乗って来なかった。ここでバスを乗り継ぐ。帝産バスの事務所がある大きな車庫だ。会社のオフィスを兼ねていそうな待合室に通される。古い書院(ワープロ)とか、事務書類とかいろいろ置きっぱなしなんですけど、私一人でここにいていいんでしょうかね。見ちゃうぞ?

10分後に石山駅ゆきのバスに乗り継ぎ、また暗い道を延々と走る。この先に街なんてあるんだろうか、と思っていると、途中で瀬田川に出て安心する。瀬田の唐橋を渡り、商店街に入って一息ついた頃、バスは石山駅に滑り込んだ。この路線バスだけで1050円。30kmぐらい乗っているから当たり前かもしれないが、高いね。


そんな4時間の周回コースでした。
しかし冬に公共交通機関を乗り継ぐと冷える。明日は一人でモツ鍋、というかモツ煮込みにでもしようかな。