宿野輪天堂に行ったよ
というわけで昨日のレポートを。
今日はこいつを持ち出してサイクリング。この「Gaap」という変わった自転車を作った宿野輪天堂さんは、うちから峠を5つ越えた先の山中にあるのだ。もちろん自走で行くヨ。
まず滋賀から京都へ。もー休日の京都は車もバイクも運転がひどい! いらいら。ウインカー出せよ! あ、平日もひどいですよ。
昼はバルキーな人やもじゃもじゃした人(通称カロリーメイツ)と合流して天下一品本店へ。
別皿に持ってあるのは追加のネギ。関東と違って無料。今日は休日なので、にらにんにくはない。
桂川。空が綺麗だ。
そして老ノ坂峠をだらだらと登る。なんか尻が疲れてきた。冬全然走ってなかったから鈍っているに違いない。最近小尻になってきたのが気になってたしな!
途中「湯の花温泉」というさびれた?温泉地で休憩。コンビニで「VIPカー」の雑誌を見る。いつもエンスーぐるまのことばっかし読んでるので、知らない世界を垣間見るのは割と楽しい。ヤンキーの若者たちが金を工面しながらイタい車へ情熱を注ぐ様子は割と好感が持てるのですよ。いや、別に馬鹿にしてるわけじゃないぞ。(?) ね、貯金だけしてる草食系よりいいよね?
さて。ここからまた登りだ。
コンビニで買ったポッキーを食いつつ(冬だからこそ溶けないうちに食えるのだ)適当に登り、これはまたのどかな山村に下る。大阪府に入った。
外は暖かいし、いい気分だ。それはともかくとして、この先に自転車工房なんてあるの? 本当に?
そして始まる最後の峠越え。10%くらいあったかな? ダウンヒルは直線→ヘアピンの繰り返し。車も自転車も、剛性とサスペンションの性能が問われる。あとで聞いたが、宿野輪天堂のテストコースなんだそうだ。
ということで60kmで5つ峠を越えてたどり着きました、宿野輪天堂。
中はカッコイイ変な自転車や雑貨がいっぱい。大きなおもちゃ箱である。
これはもう自転車じゃないし。
ひとしきり私の自転車を見たご主人、「あ、この部品上下逆に付いてる」
えぇ! この状態で4000km乗ってました…
「革サドルがそろそろたわんできてるので、ネジ巻いて張ったほうがいいですよ」
「あ、ヘッドががたついてますねぇ」
一瞬でいろいろ見抜かれる愛車。
「ちょっと待っててくださいね」と言って、ご主人、いきなり旋盤に向かう。
あっという間にコラムスペーサーをアルミから削り出したご主人、装着してガタつきを取ってしまわれた。す、すげぇ! なんとogyan氏純正の削り出しパーツが入っちゃったよ、俺の自転車。
これは試作リカンベント、kaiyu。
足の長さに合わせて車体全体が伸び縮みする変態仕様だ。
…特許出願とかするつもりないだろうな、写真載せて大丈夫だったかな。
幕張にも持っていったって言ってたし大丈夫だろう。きっと。
ステアリングもワイヤー式なのですよ。すごいね。
この「シミュレータ」、漕ぐと発電して蓄音機からご機嫌な音楽が流れ、上にある空の絵を描いた布が動く仕様なのだ。リカンベントの楽しさを表現した意欲作、漕いでいて私も途中から笑顔が抑えきれなくなってしまった。
やばい。ほしい。
私は北海道ツーリングのとき、もっと空を見て走りたいと思っている。あとは長距離走行の時の尻の痛み。この辺の要件を解決しつつ、なによりユルユルと楽しく走れる自転車になるに違いないと思うのだ。
そして変態自転車のキワミであるところの大人のおもちゃ「Windcheetah」。これは輪天堂の作品ではありませんが。
すごいですよね。これ人力で時速100km出るんだぜ。ちょうどよくSPDペダルがついていて、私も乗せてもらいました。あはは。なんだこれ。車高の低いバケットシート。ロータスよりもさらに生身。たーのしい。速い。
ステアリングは操縦桿なんです。もう普通のハンドルですらない。
走ってると息子さんがついてくる。今日は息子さんの誕生日なんだそうで、奥さん特製のシュークリームに私もご相伴させてもらっちゃいました。幸せファミリーだなぁ。
なんか関東では、Gaapでブルベに出てる人がいるらしい。ブルベは長距離走を走るイベント。私の前のGaapオーナーである@atkamano氏(http://d.hatena.ne.jp/akamano/)のところにいろいろレポートがある。ってか知り合いだったりしませんか? PBPにも出るらしいし。
さて、ひたすらお仕事を邪魔して遊んだので、日が暮れる前に帰るとしましょう。
ご主人のogyan氏、奥様、本当にありがとうございました。