偏西風の渡島半島(突然の終わり)

市街地を車とトラックに混じって走り、空港(市街の向こう側にあるのだ)まで9kmというところで信号を右折しようと、ハンドルを切って止まろうとすると…おっとっとっと?あれれ?とわけも分からず転倒。おかしいな、もう疲れて足で支えられないのか?いやまっさかー。


で、発進を試みるがまだ安定しない。よく見ると、一昨日パンク修理した前輪がまたパンクしている。転けたのはこのせいか。ポンプで空気を入れ直すと一応圧は上がるが、少しずつ抜けてしまう。大穴はあいてないが、走れはしないな。あーもう!

通りすがりの女子高生「ねぇ見て、あの自転車カッコいい!」

え、そう、ありがとう。パンクしてるけどね。
さてどうしよう、と思った時には答えは出ていた。ツーリングは終わりだ。もうここは五稜郭。空港までの道は走ったことあるし、特に楽しくもない。着いたー!という達成感はなくなってしまったが、まぁいいだろう。さっさとパッキングして、合間にLineでタクシーを呼んで、テキパキ帰り支度をする。通りすがりのローディーがわざわざ戻ってきてくれて、「大丈夫ですか?何かできることありませんか」と言ってくれた。函館、優しい街や…

空港で自転車を預け、着替えを持って、近くの湯の川温泉へ。汗でドロドロの体と、機械油と埃にまみれた手を洗い、熱めのお湯に浸かる、この快感。もう15時>なのに不思議と腹が減らなかったが、ここで急速に空いてきた。空港に戻り、ジンギスカン定食。ジューシーなラム肉を頂いて、次は妻子にお土産を買って、ラウンジのマッサージチェアで足をほぐしたところで搭乗の時間が来た。短時間でやり尽くした感があるな。

今回は、なるべくストイックに走るのを楽しもうと北海道に来たが、天気も珍しく絶好で、2泊で330kmも走れて満足度が高かった。雨だとこういう趣向はただの苦行なので、本当に晴れて良かった。そして、北海道の海岸線一筆書きも大体達成できた。
来年はどうするかな。以前悪天候で断念した焼尻島への上陸に再挑戦するか、道東の中標津ランチウェイ〜霧多布岬あたり走るか、はたまたサハリン行ってみるか?(いや、妻子のことを考えるとやりすぎか…

最後に、一人旅に送り出してくれた妻子と、その間サポートしてくれた義母に感謝します。

# しかし、いくらなんでもロードで北海道にきた時のパンクしやすさが異常だ。体重+荷物の重さと、北海道の路肩の荒れ(雪のせい)と、そして下り坂で50km/h以上出ているような状況だと、23cのチューブが長持ちするはずは無いんだけど、それにしてもなぁ。あとはレース用のタイヤのまま行ってるのもあるのだろうが。もちっとタイヤを丈夫なのにするか、ツーリング車にするか。スピードが出ないことを気にしなければ、BD-1は最高なんだけどね。輪行しやすくて、荷物が詰めて、タイヤが太くて、フルサス。でも今回みたいに1日130kmとかは厳しい。うーむ。悶々。